やっと取引所の口座もでき、メタマスクも作りました。
「さっそく1万円分送ってみよう!」と思ったけれど、ふと怖くなってしまいました。
銀行振込なら取り消しができますが、仮想通貨は間違ったら「二度と戻ってこない」と聞いたからです。
間違っても大切なお金をドブに捨てるようなことはしたくありません。今日は、私の大事なお金を失わないために調べた「送金の絶対ルール」をまとめます。
一番の恐怖「セルフGOX(ゴックス)」とは?
用語解説:「セルフGOX(ゴックス)」
自分のミスで仮想通貨を失ってしまうこと(かつてのマウントゴックス事件が由来のスラングになります)。
よくおこりやすいのが、
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アドレスのコピペミス(1文字でも違うと届かない)。
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「チェーン(ネットワーク)」の選択ミス(ここが難しいので次で解説します)。
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脅しではなく大前提として
銀行と違って、問い合わせ窓口はありません。誰も助けてくれません!
【鉄則】手数料をケチらず「テスト送金」をする
そこで面倒ではありますが解決策として、初めてのアドレスに送る時は、必ず「最少額(例:0.001ETHなど)」で一度送ってみること!
「手数料が2回かかって損じゃない?」と思うかもしれませんが、全額失うリスクを考えたら、数百円の手数料なんて安い保険料ですよ!
窓口のない所に送金すること自体、やったことのない自分には緊張です。多少のリスクでも、私は絶対にテスト送金をやります!
初心者がハマる罠「チェーン(ネットワーク)」の違い
ここがWeb3で一番難しく、かつ一番事故が起きやすいポイントです。
「宅配便」に例えて、初心者にもイメージしやすいように解説しました。
「アドレス(口座番号)さえ合っていれば届くはず」。そう思っていた私が、いろいろ調べていて一番ゾッとしたのが、この「チェーン(ネットワーク)」という落とし穴です。
セルフGOXの原因として、単純なアドレスのコピペミスよりもタチが悪く、多くの初心者がここで資金を失っています。なぜなら「アドレスは合っているのに届かない」という、直感に反する事態が起こるからです。これがストレスになるポイントです。
宅配便に例えると一発でわかる
この複雑な仕組みは、「宅配便」に例えると非常にわかりやすくなります。
あなたが友人のAさんに荷物を送るとします。Aさんの住所(=ウォレットアドレス)は一つです。 しかし、荷物を送るための「配送業者」はいくつも選べますよね。「郵便局(ゆうパック)」、「クロネコヤマト」、「佐川急便」などです。
仮想通貨の世界もこれと同じで、例えば「イーサリアム(ETH)」という一つの通貨を送る場合でも、実は裏側では複数の「配送ルート(チェーン)」が使えてしまうのです。
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イーサリアムネットワーク(ERC-20): 本家本元。信頼性は高いが、送料(ガス代)が高い。郵便局のようなイメージ。
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Polygon(ポリゴン)ネットワーク: 本家のサブルート。送料が非常に安い。格安配送サービスのようなイメージ。
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BSC(バイナンススマートチェーン): 別の会社が作ったルート。こちらも送料が安い。
問題は、これらの配送業者間には「互換性がない」ということです。
悲劇はこうして起こる
ここからが恐怖のポイントです。
あなたのメタマスク(受取側)は、「郵便局(イーサリアムネットワーク)」の窓口を開けて荷物を待っているとします。 しかし、取引所(送信側)から送る時に、「こっちの方が手数料が安いから」という理由だけで、「クロネコヤマト(Polygonネットワーク)」の配送ルートを選んで送信ボタンを押してしまったら、どうなるでしょうか?
現実世界なら、配送業者が「住所が見当たりません」と返送してくれるかもしれません。 しかし、Web3の世界では、あなたのイーサリアムは「宛先不明のデジタルの宇宙」に放り出され、永遠に迷子になって消滅します。
これが、チェーン選択ミスによるセルフGOXの正体です。 恐ろしいことに、間違ったチェーンを選んでもエラーが出ずに送信できてしまうことが多いのです。
鉄則:送る側と受け取る側で「同じ業者」を選ぶ
これを防ぐためのルールはたった一つです。
「送る側」と「受け取る側」で、必ず同じネットワークを選択すること。
取引所の送金画面には、必ず「ネットワークの選択」という項目があります。 もし、メタマスク(イーサリアムメインネット)に送るのであれば、必ず送金側でも「Ethereum(ERC-20)」を選ばなければなりません。 「手数料が安いから」という理由で、よくわからないネットワークを安易に選ぶことは、資金をドブに捨てるのと同じ行為だと肝に銘じる必要があります。
まとめ
調べれば調べるほどに、Web3は『自由』だけど、リアルの世界のような窓口はないことが多そうです。何事もそうですが、大前提として『自己責任』の世界だと痛感しました。
でも少額で良いので、テスト送金という手順さえ守れば、怖がりすぎる必要はないこともわかりました。
次回はいよいよ、震える指を抑えながら(笑)、実際に少額テスト送金をやってみます!


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